病気は成長のチャンス

 病気は、夢中になりすぎている自分に気づくようにと自然からのメッセージです。私たちが自分を制しなければ、母なる自然が私たちを制すのです。難治性の病気がより多くみられるようになったのは、裕福さと欲望に沈溺した結果です。

 病気の原因は、その人が日常に飲食しているもの、あるいはその人の心の持ち方や言葉の使い方など中にあります。食べ物や飲み物、心の持ち方、言葉の使い方などが過剰になったり過少になったり、または誤った取り方や使い方をしたとき、身体内のドーシャが乱れ、その結果、体液・血液・筋肉など7つの組織の栄養と機能に障害が起こり、不消化物が蓄積されたり、消化力が低下したり、体の中にある種々の管の閉塞が起きたりして病気が発生するとアーユルヴェーダでは考えられています。ストレスによって過食をすれば、一時的に改善したように感じますが、身体のバランスを大きく崩すことになります。その結果、内臓の各機能に障害を与えていきます。

 病気の根本にあるのはマインド、“心の働かせ方”です。内側にあるものが外側に反映されます。肉体が健康になっても、心の働かせ方が変わらなければ同じようなストレスを生み、また病気となって現れる可能性が高いのです。同じストレスを受けても、人によって自律神経のバランスを崩す人とそうでない人といます。細菌やウィルス感染とは別種の、ストレス疾患や生活習慣病は、抗生物質を使用しても多くの場合は癒されません。これらの疾患は患者本人が自身の生活の中で作り出す心身次元の欠陥によるものだからです。

 心のあり方が発病の原因となる考え方は、人間五蔵論に基づく病理論でも説明されています。理智鞘に属する心理器官の不正常な働きは、心理的病素(ドーシャ)を憎悪してきます。私たちは情報に対するこだわり、囚われ、不安、といった否定的感情を生じさせると、理智鞘における、無常を常・不浄を浄・苦を楽といった認知の誤りが新たな苦を作り出します。その心理的乱れが、やがて、意思鞘・生気鞘の働きを阻害して、最終的に食物鞘/肉体上で病気を発症させるというものです。理智鞘の認知の諸能力の不全は、意思鞘に行動指令を送ると知覚・運動器官の働きを暴走させて、その結果、脳内の働きに障害が発生して、呼吸作用の乱れや自律神経系の働きの悪さや肉体へと波及します。理智鞘の機能不全は肉体である食物鞘にまで波及し、内臓疾患を生じさせるのです。

 目まぐるしい情報、達成しなければならない目標が次から次に起こる現在の社会構造は、神経過敏や完全主義になりやすい環境です。そういった環境に負けない強い意志を持って上手な対応が出来ればいいでのですが、そうではなくて、心理的因子が大きく関与し、恒常性が保たれない場合は心身症になります。心身症患者に特有な性格特徴は失体感症、失感情症などがあり、いずれも、ストレスに晒された人間の陥りやすい自己存在を見失う意識状態からきています。心身症は精神疾患だけではありません。血圧の増加による高血圧症、血糖値の上昇による糖尿病、筋肉や関節の硬化による腰痛や関節炎、酸性物質分泌過多による内臓の各種潰瘍、これらはストレスによる疾患はすべて心身症です。

panna harmony

本来の自分に還るスピリチュアルヒーリングサロン

0コメント

  • 1000 / 1000