ヨーガ療法で改善した症例 全身疼痛

先日ヨーガ療法学会で発表した症例を少しだけ紹介します。

最近、原因不明の全身疼痛が増えていますが、これらは精神的な影響により症状に現れると考えられています。

詳しいことはここではお伝えできませんが、こちらのクライアントさんも、幼いころ大きく感情を揺さぶられるような出来事を経験しました。

人間はストレスがあると、脈拍を速めたり多くの酸素を循環させて、身体を戦闘状態にして攻撃に備えますが、ストレスが極度に達すると、外からの刺激を遮断してシャットダウンをさせて、ストレスを回避することがあります。

シャトダウンは、極度のストレスを回避しますが、非常に身体に負担をかけます。心臓や他の臓器を調整する「迷走神経」が正常な働きを失い、その結果、意識を失ったり、記憶が飛んだりと生命を脅かします。そして一度シャットダウンを起こすと、元の恒常性の状態に戻すことが難しくなり、痛みや無気力、不安などの症状が現れることがあります。

西洋医学は、このような症例に対する治療手段がありませんでした。

インストラクションでは、ヨーガ療法のアイソメトリック・ブリージング・エクササイズ(以下、ISM)を中心に、緊張と弛緩を意識してゆっくりとおこなって頂きました。また、呼吸法やリラクゼーション法、ヴェーダ瞑想もおこないました。

そして2ヵ月後、なんと!全身の痛みがまったく無くなったのです! 

クライアントさんは、痛みや不安が全くないってこんなに楽なんだ!と痛みだけでなく不安も無くなり、大変喜んでいらっしゃいました。

ISMは、脳幹の自律神経系やホルモン系を司っている部分に刺激を与えます。

今回のクライアントさんは、レッスン以外も自宅で毎日実習されていました。

痛みの原因が分からないという諦めの意識が、神経系の働きを停滞させ続けていたと推測できますが、新たな情報によって治るかもしれないという意識が芽生えたことが契機となり、実習を継続することで神経系に好転的な変化を与えていったと考えます。

panna harmony

本来の自分に還るスピリチュアルヒーリングサロン

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